透析患者様 各位
新年に入り、新型コロナウイルス感染者数は、急速に増加しています。
愛知県でも新型コロナウイルス感染の透析患者が急増しています。「無症状でも入院」という原則が保てなくなりつつあり、日本透析医学会によると首都圏では、入院先が決まるまでの間は、自施設で透析を行わざるを得ない事例が出てきています。更に入院中の患者が重症化した場合でも、転院先を見つけることが非常に困難となっている地域もあり、透析領域では医療崩壊と呼べる状況が起き始めています。
透析患者や高齢者は感染リスクが高いと言われています。引き続き、患者様及びご家族が感染症対策について今一度確認いただき、感染予防に努めていただきますようお願い致します。
【新型コロナウイルス感染症の特徴】
- 唾液中の新型コロナウイルスは、発症早期より非常に多いことが報告されています。
食事中はマスクができないことから、この唾液中のウイルスが食事や会話などで周囲に広がり、容易に感染が伝播する原因になっています。 - 新型コロナウイルスは、症状が現れる数日前より感染性があり、発症前後での2次感染(人にうつす)が非常に多いことが報告されています。
診断される2日前ぐらいには、すでに唾液中のウイルス量は多く、誰かにうつしている可能性があるのです。これがこれまでのインフルエンザなどの感染症とは違う、非常に感染対策が難しく、感染が拡大してしまう要因となっています。 - 発症する前より感染性があることから、すべての人が感染している可能性があると考えることが重要です。
新型コロナウイルスにかかった人の多くが自分は大丈夫と思っていました。自分がかかると思って新型コロナウイルス感染症になった人はほとんどいません。
当院ではスタッフ一同、可能な限りの感染対策を行っておりますが、院内感染を防ぐためには、患者さん全員のご協力が不可欠です。あなたの、あなたの大切な方の、あなたの隣にいる方の命を守るために、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
~ 引き続き以下の事項を徹底してください ~
- 外出時や通院時など必ずマスクを着用してください。
- 手指衛生の徹底をお願いします。(丁寧な手洗いとアルコール等による消毒)
- 玄関・ロビーなどで患者さん同士の近距離・長時間の滞在はお控えください。
※密の状態を避けるため、極力、順番ボードを出す時間に合わせて来院ください。 - 発熱者やかぜ症状のある方は、送迎バスを利用できません。
(※乗車時に非接触型体温計で体温測定を実施しています。) - 不要・不急の外出はお控え下さい。
- 会食・宴会への参加はお控え下さい。
- 毎日のご自分の体調把握をお願いします。
体温の測定(透析日は必ず来院前に体温測定をお願いします。)
37.0℃以上の発熱、咳、喉の痛み、息苦しさ、だるさ、下痢、嘔吐がある場合は、来院せず、必ず事前にお電話で当院にご相談ください。また、ご家族、近親者に感染者が出た場合は、速やかに当院にお知らせ下さい。
ご家族の感染は、同居していなくても、必ず報告してください。※正面玄関のサーマルカメラは、測定体温が36.8℃以上の場合、警報が作動します。(※冬場で外気温が低いため、設定温度を低くしています。)
※警報が作動した場合、体温計にて再度検温させていただきますのでご協力をお願いします。