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関節リウマチについて

①関節リウマチとはどんな病気?

関節の内側にある滑膜に腫れや痛み、こわばりなどの炎症(滑膜炎)を起こし、関節破壊、関節の変形をきたす病気です。
原因は、まだ完全には分かっていませんが、免疫に異常が生じて起こる自己免疫疾患の一つと考えられています。
女性に多く、男性の約5倍です。
発症年齢は30~50歳代に多いですが、全年齢層で発症します。

関節リウマチ
関節リウマチは、もちろん関節痛が主症状ですが、関節の腫脹、発赤、熱感、朝のこわばりも重要な症状、発熱(微熱)が出ることもあります。
1つの関節から始まることもありますが、両側の関節が痛むのが特徴です。
急に発症することもあります。
痛みの出やすい関節は、指・手首・肘・肩・膝・足首・足の指ですが、指の一番先端の関節や腰が炎症を起こすことはまれなのが特徴です。
罹患関節のおおよその頻度

罹患関節のおおよその頻度

②どのような検査をする?
(1)関節エコー 超音波で、滑膜の炎症を評価します。
(2)関節X 線検査 関節の状態(変形、びらん、脱臼など)をみます。
発症早期では異常はありませんが、進行すると骨破壊像が出現します。
(3)血液・尿検査 全身状態の把握、リウマチの活動性の評価、薬剤の副作用の確認のために必要です。
(4)胸部レントゲン リウマチの合併症の間質性肺炎、胸水の有無などを検査し、薬剤が安全に投与できるか確認します。
以下のような検査が必要になる場合は、大学病院や中核病院で検査を依頼します。
(5)肺機能検査 呼吸機能が心配なときに検査します。
(6)CT 肺やお腹の中の臓器などに異常がないか、悪性腫瘍などないかを検査します。
特に、関節リウマチに合併する間質性肺炎の有無を精査します。
(7)関節MRI(造影) 滑膜炎、骨浮腫、骨侵食像を検査します。
ガドリウムという造影剤を使用することで鮮明に撮影できます。
③関節リウマチの治療法は?

関節リウマチの薬物治療は飛躍的に進歩し続けています。
昔は鎮痛剤やステロイドを多く使用し、副作用が多く出ながらも、関節が変形してしまいましたが、メソトレキサートという世界的な標準薬が十分な量が使用できるようになったこと、2003年以降、生物学的製剤という注射や点滴の薬剤が登場してから治療法は一変し、早期に治療開始すれば治癒さえ望める時代になっています。
薬物療法には、大きく4種類あります。

(1)非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)

いわゆる鎮痛剤で、エヌセイズと呼ばれる種類です。
ロキソニン®、ボルタレン®、ハイペン®、セレコックス® などがよく使用されます。
胃潰瘍や腎障害の副作用があり、長期連用は避けるようにしたいです。

(2)疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)

抗リウマチ薬であり、関節炎(滑膜炎)を抑える効果があります。
特に、メソトレキサート(リウマトレックス®、メトレート®)は、世界的にも第一選択薬で標準薬とされ、いち早く投与を開始して、十分な量まで増量することが重要です。しかし、腎障害や肺障害などがあると使用が困難です。その他に、アザルフィジン®、リマチル®、ケアラム®、コルベット®、アラバ®といった薬剤もあります。

(3)副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)

ステロイドは関節リウマチ以外の膠原病や、ほかの病気でも幅広く使用されます。
関節リウマチにおいては、病気の勢いが強い、関節痛が非常に強い時などに使用することがよくあります。しかし、量が多いほど、内服期間が長いほど副作用の心配が出てきますので、なるべく短期間で少量にするようにしますが、どうしても必要になる状況もあります。また、最近の海外のガイドラインではむしろ治療開始時には併用を推奨するとされています。

(4)生物学的製剤(バイオ製剤)

内服治療で関節炎がコントロールできない時や、関節破壊の進行を抑える目的で使用されます。
生物学的製剤とは、滑膜炎を引き起こす物質(サイトカイン)であるIL-6やTNFαという物質を選択的に阻害する薬剤で、抗体製剤とも呼ばれます。2017年までに、TNF阻害剤(レミケード®、インフリキシマブBS®、エンブレル®、ヒュミラ®、シンポニー®、シムジア®)とIL-6阻害剤(アクテムラ®)、T細胞活性化抑制剤(オレンシア®)が使用できます。それぞれの製剤は点滴または皮下注射ですが、投与間隔が異なり、自己注射が可能な薬剤もあります。コストや利便性、合併症の状態によって最適な薬剤を選択します。

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